叶わない思い…
裏切り
私は自分のクラスに入ると龍は数人の男子と遊んでいた。
「よし!」
私は龍のもとへと行こうとした。
「な〜つきっ!」
私が振り返るとそこには美里奈がいた。
「何やってるの?」
と言われたので私は慌てて手に持っていた紙を後ろに隠した。
ーーーーが
美里奈は手紙に気ずいてしまった。
「なぁに?その紙。誰にわたすの?」
「えっ…」
私は戸惑った。
がクラスのリーダー的存在の美里奈に隠し事などしたら何されるかわからない。
だから私は言った。
「龍に……」
すると美里奈は、
「うちがこの紙渡してきてあげる!」
と言って龍のところに行ってしまった。
そして私は龍と美里奈の事をさりげなく見ながら他の子と喋った。
ちょっとしてから美里奈が私のもとへ戻ってきた。
「ごめんね。俺まだあんまり菜月の事知らないから。だって」
私はショックだった。
そして愛奈に報告しに行った。
愛奈は
「そっかぁ…。でも告白できてよかったぢゃん!」
と励ましてくれた。
やっぱり愛奈は私の1番の友達だ。
ありがとう。愛奈………
私はまだ龍の事を諦められずにいた。
――――1月6日――――
私はあの時の気持ちを今でも忘れられない。
悲しさ、憎しみ…
言葉に出来ない程の心の痛みを。
私はその日、美里奈と乃杏と遊んでいた。
美里奈は私に大事な話があると言った。
「大事な話って何?」
「実はね、菜月にだけ言ってなかったんだけど………………………………
うち、1月1日にね記念日ができたの。」
私はなんの記念日か分からなかったので、
「何記念日?」
と聞いた。
今思うと聞かない方がよかった。と後悔している。
「あのね……………
龍と付き合ったの。」
私は心の中で何かが壊れた音がした。
私は涙を必死でこらえ、
「おめでとう。」
と言った。