羊の皮を被った狼。
「今回の、ヒロイン…白雪姫は…栗原浬!」
「ひょえっ!?マジスか!!」
ヒロインを二年生がやっていいの!?
まあ、顧問は案外そーゆうとこ適当だしな…いっか!
「王子役は白崎、お前だ」
「おっ!!かわいい後輩がヒロインなら、ラッキーだな」
白崎先輩は、クスリと微笑むとアタシの頭を乱暴に撫でた。
髪の毛…ぐしゃぐしゃなんですけど!
白崎先輩王子!かっこよすぎでしょ!
白崎先輩は三年生の中で、かなりモテている。
イケメンだし、性格が明るくて優しい。パーフェクトな男子だった。
嫉妬の炎が燃えてないか心配だな…。
「浬先輩!よかったね!」
にっこりと笑うはるちゃん。
かわいい!汚れをしらない微笑みだよ!
はるちゃんが王子だったら……………。
・・・・・。
ショタかよ!!やばい、鼻血出そう…。だってはるちゃんが白タイツにカボチャパンツも着こなしたら鼻血もんだよ!!
「浬先輩、どうしたのー??」
やめてー!!ウルウルした目でアタシを見ないで!!
アタシは君で妄想しているんだから!!
あーあ、はるちゃんがマネージャーじゃなくて部員ならよかったのに…そしたら色んなコスプレ(衣装)をしたはるちゃんが見れるのに!!
って、それじゃ白崎先輩に失礼だね。
「(ッチ、白崎め)」
はるちゃんはが笑顔でそんなこと思ってるのだって全然知らない。