イヌイカ
「ふぅー」
きっとこんなふうに考えるのは
腹が減っているからに違いない。
オレたちは今の台に見切りを付けて
いつものファミレスに向かった。
オレらのメシはいつもファミレスだ。
三人の好みを足すとそこしか残らないからだ。
オレは比較的好き嫌いがないのだけど、
次郎は子供みたいなものしか食えない。
ハンバーグとかスパゲティとかオムレツとかそんなやつだ。
実際は中華もありなんだけど次郎が猫舌だからしょうがない。
ゴリは全然好き嫌いはないからいい。
ゴリの求めているのはラードとしょうゆとソースだ。
ドボドボとしょうゆかソースをかけるからなに食ったて基本に一緒だ。
ゴリはとにかくボリューム優先だった。
オレたちはいつものファミレスに入り、
目玉焼きののったデミグラスハンバーグとライスの大盛りを頼んだ。
「もう、バイトすんべか」
次郎が重苦しい空気を中断するように言った。
「金やばいもんな」
ゴリはデミグラスソースで口のまわりをよごして言った。
オレ達はおのおのバイトを探し始めたが、
ロクデナシにはバイトであろうともなかなか見つからなかった。
くだらない面接が続きオレはいつものように段々ばかばかしくなってきていた。
「バイト決まった?」
一緒に住んでいるユキは言った。
「まあね」
オレは適当にゴマカシた。
それにしても、ユキがなんでオレみたいな奴とつきあおうと思ったのか気が知れない。
オレが女だったらオレみたいな奴は絶対避けたい。
ドブスだったらわかるが、オレが言うのもなんだがユキは結構かわいい。
「ほんとに決まったの?」
ユキは少し語調を強めて言った。
「うそです、決まんない」
「いったい何が悪いんだろうね」
「性格じゃない?」
オレは冗談で言ったのにユキは全く笑わなかった。
きっとこんなふうに考えるのは
腹が減っているからに違いない。
オレたちは今の台に見切りを付けて
いつものファミレスに向かった。
オレらのメシはいつもファミレスだ。
三人の好みを足すとそこしか残らないからだ。
オレは比較的好き嫌いがないのだけど、
次郎は子供みたいなものしか食えない。
ハンバーグとかスパゲティとかオムレツとかそんなやつだ。
実際は中華もありなんだけど次郎が猫舌だからしょうがない。
ゴリは全然好き嫌いはないからいい。
ゴリの求めているのはラードとしょうゆとソースだ。
ドボドボとしょうゆかソースをかけるからなに食ったて基本に一緒だ。
ゴリはとにかくボリューム優先だった。
オレたちはいつものファミレスに入り、
目玉焼きののったデミグラスハンバーグとライスの大盛りを頼んだ。
「もう、バイトすんべか」
次郎が重苦しい空気を中断するように言った。
「金やばいもんな」
ゴリはデミグラスソースで口のまわりをよごして言った。
オレ達はおのおのバイトを探し始めたが、
ロクデナシにはバイトであろうともなかなか見つからなかった。
くだらない面接が続きオレはいつものように段々ばかばかしくなってきていた。
「バイト決まった?」
一緒に住んでいるユキは言った。
「まあね」
オレは適当にゴマカシた。
それにしても、ユキがなんでオレみたいな奴とつきあおうと思ったのか気が知れない。
オレが女だったらオレみたいな奴は絶対避けたい。
ドブスだったらわかるが、オレが言うのもなんだがユキは結構かわいい。
「ほんとに決まったの?」
ユキは少し語調を強めて言った。
「うそです、決まんない」
「いったい何が悪いんだろうね」
「性格じゃない?」
オレは冗談で言ったのにユキは全く笑わなかった。