ツンデレ彼女 -だって好きって言ったじゃん-
あーだこーだ1人で葛藤して、ようやく決まった服着て髪直して玄関にダッシュ。
「あら〜お出かけ〜?」
にやにやとしながら近づいてくる姉貴。
「んだよ…いいだろ別に」
「お姉さまに隠し事はよくないよ〜?ま、帰って来たら事情聴取ね♪」
るんるんとリビングに戻る俺の姉貴、空希(あき)は、専門学校に通う2年生。
彼氏は…確か、高校の時同じクラスだったやつと最近付き合い始めた…らしい。確か。
あんまり恋愛話しねぇから知んない。
「うわー時間やべぇ…こうなったら走るしかねぇよな…」
待ち合わせ場所は、駅前のロータリー。
さゆりの家と俺の家はさほど遠くない。
最寄り駅も一緒だったりする。