ざけんな!〜イケメン教師VSぽっちゃり生徒〜
部屋に入ると、私は鞄を壁に投げ、床に座り込んで涙を溢した。



「会い…たい…っ…」



今こそ一人占めしたくて…―
隣に居て欲しいと願う…――。

元ちゃんだけが、私の心を大きく揺さぶる。

元ちゃんだけが、私の心を熱くさせるのに。

私が声を殺しながら泣いてると、上着のポケットで携帯が鳴った。

私は悠陽だと思い、涙を拭いながら、通話ボタンを押した。



「…はい…」



『俺や』



…元ちゃん…。

電話の相手は元ちゃんだった。



『メール来んで死んだかと思った。生きてて安心(笑)』



私は手の甲を噛み、泣き声を堪えた。
< 103 / 199 >

この作品をシェア

pagetop