ざけんな!〜イケメン教師VSぽっちゃり生徒〜
私は我が儘どころか、自己中かも知れない。

ーーピンポーン

私は携帯を持ったまま固まった。

…嘘やろ…?

携帯の向こう側からも、“ピンポーン”と聴こえた。

私は部屋を飛び出し、階段を降りると、玄関へ行き、ドアを開けた。



「何してん……」



学校はまだあるんだよ?

来てる場合じゃない筈だ。



「俺の方が“会いたくなった”から来た」



私は携帯を両手に包みながらも、顔を隠し、涙を溢した。

目の前に居る元ちゃんは「そんなに会いたかったんか?」と、私をからかいながら、後頭部に手を回し、引き寄せた。
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