ざけんな!〜イケメン教師VSぽっちゃり生徒〜
俺をコキ使おうとしてる。

でも、生徒なんだけど、彼女である愛陽の兄貴となると、許そうと思える。



「わかった。お前の思惑通りにはならんけどな」



俺は空いた皿を持ち、キッチンへと向かう。

整理されたキッチンで、実家住まいでもここまで綺麗ではないせいか、汚さないように気を付けて洗い、悠陽にジャージを要求。

洗濯物の中からTシャツとプーマのジャージを取り出し、俺に渡して来る。

しかし…洗面所で俺は固まった。

20代前半なら似合ったであろうジャージも、30目前の俺には、似合わない。

むしろ、キツい。

俺は諦めてリビングに戻ると、悠陽は「黒ジャージが良かったかもな」と呟いた。
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