ざけんな!〜イケメン教師VSぽっちゃり生徒〜



「愛陽、お前…っ」



夕方、帰って来た悠陽が私の頬を見て絶句した。

消毒もしてないから、きっと見るに堪えるモノだろう。

悠陽は「来い」と、冷たい手で私の腕を掴み、ソファーに座らせた。

嫌がる私を押さえ付けてまで、消毒してくれた。



「…ッ……」



涙が出るのは、傷の痛みではない…。

―――心の痛みだ。

悠陽は私の頬にガーゼを貼ると、私の頭を引き寄せ、抱き締めてくれた。

好き…好き…―
私は元ちゃんが誰よりも好きな自信があるのに、どうして…?



「先生に、しばらく親戚ん家に居るって伝えたから」



悠陽は「その間に、自分がどうしたいか考えればえぇ」と言う。
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