ざけんな!〜イケメン教師VSぽっちゃり生徒〜
私が流れる涙をそのままに米倉を見ると、米倉は「お前らムカつく」と漏らす。

学校で無口な米倉とは違う姿に、私は食い入るように見つめた。



「由香里、帰ろう」



「は?;;」



立ち上がった米倉に、由香里は女を捨てたようなアホ面を見せる。

気にしてない米倉は、由香里を連れて、我が家を出て行く。



「あ、あ、愛陽またー!;;」



「……;;」



私は苦笑したまま、引きずられる由香里に小さく手を振った。

2人がどこに行ったかも知らずに―――…。




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