ざけんな!〜イケメン教師VSぽっちゃり生徒〜



悠陽と別れ、座席に戻って日傘を射すと、すぐに取り上げられた。



「色七、ちょっとえぇか?」



私の後ろに立ってたのは元ちゃんだった。

私は「うん」と言いながら立ち上がると、みんなの輪から離れた所へと連れて行かれた。



「怒ってるか?」



元ちゃんが私に日傘を返しながら言う。

私が日傘を受け取りながら頷けば、元ちゃんは「ごめんな?」と、私の頭を撫でた。

…謝って欲しいんやない。

ヤキモチを取り払って欲しかっただけなんだ。

日傘を畳み、「女心をわかってないんやなぁ」と、ため息混じりに呟いた。
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