ざけんな!〜イケメン教師VSぽっちゃり生徒〜
元ちゃんの面潰しは、私には出来ないから…―
足を引っ張ったらダメだから…―
私は子供で、貴方が大人なだから…――。



「ッ―――…」



私の涙が溢れそうになった時、後ろから誰かに、腕を引っ張られた。

抱き締められた腕の中に溢れる薫り…私の好きな薫り…。



「…ごめん。今日だけで二回も、嫌な思いさせたもーた…」



元ちゃんが私の髪の毛に口付けしながら謝る。

私は元ちゃんのジャージを強く掴む。



「馬鹿…馬鹿…っ…」



どうして、こんなにも元ちゃんが好きなんだろう。

程好い思いなら、私はこんな醜い思いが溢れる事はなかった…。
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