ざけんな!〜イケメン教師VSぽっちゃり生徒〜
「元ちゃん…?」



車の目の前には、煙草を吸いながら、私を見てニヤリと笑った元ちゃんが居る。

歪む視界…、私は目を擦り、再度、見た。

…間違いない…!

私は視界が歪んだ原因の涙をそのままに、車から降りた。



「あーい(笑)」



元ちゃんは、煙草を足で踏み消しながら、私を呼んだ。



「悠陽も来いや!!」



元ちゃんは運転席のドアに凭れて立つ悠陽も呼ぶ。



「元ちゃぁーん!!」



「先生!!」



私と悠陽は、元ちゃんの腕の中に、躊躇いなく飛び込んだ。

元ちゃんはよろける事なく、私たちを、受け止めてくれた。



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