ざけんな!〜イケメン教師VSぽっちゃり生徒〜
「榛陽って、あいつは俺らの兄貴でな…Flightのメンバーも、デビュー前からつるんでて、家にもよく来てた」



悠陽がチェストの引き出しから、1枚の写真を取り出した。

そこには、Flightのメンバーの前に、ハルヒ・悠陽・愛陽が並んで写ってた。

隅には、愛陽や悠陽に似た男女。

3人の両親だろう。



「愛陽が中1、榛陽が高1の夏、俺が部活の帰宅途中、親がまだ仕事から帰って来てない午後6時。Flightのメンバーが我が家に揃った。愛陽は6人にお茶を淹れて…いつも通りに出迎えた」



何故か悠陽は拳を握り、涙が浮かんだ目を閉じた。

その姿に、話の重さに気付いた俺は生唾を飲む。
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