ざけんな!〜イケメン教師VSぽっちゃり生徒〜
「愛陽を…助けて下さい…」



俺に頭を下げた悠陽。

悠陽はどれだけ、愛陽を守ろうと、18歳とまだ幼さも残る中で、大人に勇気を持って立ち向かって来たのだろう。

俺は立ち上がり、悠陽の横に屈み、肩を抱いた。

俺に話すにも勇気が入っただろう…。



「偉いなー…お前。頑張った。
先生も、出来る事はすっから、気負わなくてえぇ」



もっと出来た大人なら、ましな事を言えただろうか。

役不足な俺に頼ってくれた事は嬉しい事。

悠陽は俺の顔を見ながら、安心したように頷く。

けど、その表情は曇った。

―――愛陽の悲鳴によって…。



―元 SIDE END―




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