ざけんな！〜イケメン教師VSぽっちゃり生徒〜

ｰｰパシャッ



「愛陽！！」



何かフラッシュ音と同時に、悠陽の声が聞こえて来た。

悠陽が絆君を殴り飛ばすと、元ちゃんが薄気味悪く笑いながら、私の頭に手を乗せた。



「元ちゃん…っ…！」



そんな事も気にせず、私は元ちゃんにしがみ付き、涙を流す。



「怖かったなぁ。もう、大丈夫やで…」



元ちゃんは私の頭を撫で、背中を擦ってくれる。

大きくて暖かい、優しさに溢れた手には、安心感がある。



「……誰なん、あんた」



けど、私の背中には冷たい榛陽の声が届いた。

元ちゃんは「年上には敬語を聞けや」と言う。