ざけんな!〜イケメン教師VSぽっちゃり生徒〜
一度だけ振り向いてたけど、私と悠陽は、榛陽と視線を合わせる事はなかった。

元ちゃんは「嘘も方便やな…」と、何か感心しながら、私たちの背中を押しながらリビングに戻る。



「何が“嘘”なん?」



悠陽がキッチンへ冷めたコーヒーを淹れ直しに行きながら訊ねる。



「俺のじいさんは“農家”や」



「「…は?」」



私と悠陽は“意味がわかりません!”と言うように、元ちゃんを見た。



「せやから、“警視総監”なんて嘘やねん。確かに親父は刑事やけど、警視総監なんて赤の他人や」



…なんつー、嘘の上手さ;;
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