ざけんな!〜イケメン教師VSぽっちゃり生徒〜
何だか可哀想だ…。



「急用?」



私が問うと、赤間は1枚の手紙を取り出した。

私がそれを受け取ると、“ずっと好きでした”の文字。



「うぇーっ!!?」



私は手紙を胸に抱えたまま立ち上がる。

周りの人たちは、私の奇声に、一斉に私を見た。

…私とした事が;;

「すんません;;」と言いながら座り直し、赤間を見ると、マジみたいだ。



「……ごめんなさい」



私は頭を下げた。

赤間の事を何も知らないし、過去を引きずる私には無理。

赤間は「そっか」と言って、前を向いた。

私は赤間からの手紙をブレザーのポケットにしまい、俯く。
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