ざけんな!〜イケメン教師VSぽっちゃり生徒〜
「好きな人を…見てたいから…」



來未ちゃんがそう言うと、「俺か…」と、髪の毛を弄りながら呟く。

私は元ちゃんと來未ちゃんから目を逸らし、座席表の空欄を埋めて行く。

意地でも、移動させたくなかったんだ…。



「山崎の気持ちは嬉しいで?
せやけど、お前の気持ちに応える事は一生ない」



ズバッと言い放った元ちゃんに、私の手は再び止まる。

私が來未ちゃんと同じだったら、泣きたい。

いや、泣くだけじゃ済まない位、私は好きだ。



「俺には一生、隣に居てやりたい女も居る」



…それは…私、だよね…?

胸がドキドキして、嬉し涙が込み上げて来た。
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