ざけんな!〜イケメン教師VSぽっちゃり生徒〜
机に両肘を突き、手の甲で目を押さえた。

泣いてるのがバレたら大変。



「…私は…その人より、先生が好きですよ」



それにしても、來未ちゃんは思ったより強い子だ。

…あり得へんけどな。

私より好きとか、マジない。



「……それは違うと、言い切る事は出来ん。でも、俺が愛せるのは、彼女だけやねん。ごめんな…」



私は飛び出す來未ちゃんを見ながら、涙を溢した。

元ちゃんが「泣き虫」と言いながら私の前に来て屈み、首に掛けていたタオルで、私の涙を拭いてくれた。



「元ちゃん…大好き…。誰よりもずっと…」



私は元ちゃんの首に腕を回し、額をくっ付けた。
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