ざけんな!〜イケメン教師VSぽっちゃり生徒〜
私がたこ焼き一つを一口で食べ、「美味ーい」と喜ぶと、岡江先生が私の頭を撫でた。



「愛陽は美味そうに食べるで気持ちがえぇな(笑)」



私は「ホンマ美味しいんやで」と言いながら、岡江先生を見上げた。

私と悠陽が座るソファーの後ろに立ち、窓に上半身を乗り出しながら、煙草を吸ってる。

中に少し入って来る煙に誘われるように立ち上がって、岡江先生の隣に立ち、煙草を吸い出した元ちゃん。

…吸うんや…。

私はたこ焼きを置き、ため息を吐いた。

彼女なのに、煙草を吸う事を知らなかった自分に落ち込む。

些細な事だけど、知りたかった…。
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