電脳かくれんぼ
「これでいいんだよな…?」


メール内容をみんなに見せる潤一の声には元気がなかった

「さっすが潤一ねぇ、几帳面な性格が文にまで出てるわ」

ほぇ〜、と感心しているみきに稔がこう反論した

「ハンドルネームそのまんまかい!! もっとこう捻った名前ないんか!? たとえばそーやなぁ……エースとかウルフ!!」


「………(厨二くさ)」


ドヤ顔の稔を尻目に全員固まっていた

当然ながら厨二病な稔の案は却下され、話しは進められた


「これでいいなら送信するぞ…!?」



送信ボタンに指を沿えている潤一に声を上げたのは浩史だった

「ちょ…ちょっと待って……心の準備が」

ここに来て押さえていた恐怖心が出てきたのか妙に乙女チックな浩史を
気持ち悪い物を見たような目で見ていたみきが..

「えいっ♪」

送信ボタンを無邪気に押した



「あーっ!!」

みき以外の3人が声を上げた

「こーゆーものはためらったらダメなんだよ♪」

みきは元気にそう言った



その言葉と同時に、潤一の携帯へ一通のメールが来た
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