Fahrenheit -華氏-
いつか―――……
なんて考えているうちにもう4日も経ってるんですケド!
あっという間に金曜日。
もちろん俺たちの間に進展はなし。
裕二もこれと言ったちょっかいをかけてきていない。
奴も今新しいインターネットプログラムの作成に入ってるからな。
忙しくてそれどころじゃないらしい。
でも、これってチャンスじゃね?
なんて考えてると、
「部長、1番にお電話です。三上通商から」
と佐々木の声が邪魔をした。
「お電話変わりました。外資物流部、神流です」
『あ、神流さん?実は―――』
相手の声にちょっと怒気、と言うか不信感のようなものを感じる。
クレーム電話か?と思い、相手の言葉に耳を傾けた。
相手の話しを聞いているうちに俺は顔を蒼白にさせた。
「……はい。いえ、申し訳ございません…。いえ!もちろんです!!―――はい」
只ならぬ雰囲気に柏木さんと佐々木が俺の方を見る。
通話を終わり丁寧に受話器を置くと、俺は二人を睨んだ。
「どういうことだ!!!」