Fahrenheit -華氏-



抱き合って、彼女の背中を優しくさする。


優しく……


ってあれ?今日柏木さんブラつけてない?


ってまぁそうか。


家、出ないのにつける必要ないよなぁ。


じゃぁノーブラ!


俺のイケナイ考えがスススっと腕を動かして、彼女の胸元にそっと移動した。


柔らかい感触に思わずにっこり。俺の下半身もご機嫌。


だけど柏木さんはギロリと一睨み。


「す!すみませんでしたぁ!!!調子こきました!」


慌てて手を離すと、柏木さんは小さくため息。


「調子こかれました」


ホント…スミマセン。


だって男の子なんだもん。


好きな女を抱きしめてその気にならない奴なんて居ない……


……たぶん。


「でも…まぁ部長はあたしの“彼氏”だし今日は大目に見ます」


柏木さんは無邪気に笑った。





柏木しゃ~ん!




ラブッ!!!






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