Fahrenheit -華氏-


み、緑川~~~!!


何故そこで緑川が出てくる!?


ってか何で瑠華が緑川の星座を知っている!??


ってか!瑠華が占いとか、何か不釣合いなんですけど!!


…………


『恋愛運最下位』


でも、ちょっと気になる。


「彼女は何座なの?」


「前話してるのを聞いたら、うお座だって言ってましたよ。うお座は守護星が夢と幻想の海王星なのでいつまでたっても夢見がちで地に足がついていない少年、少女のような人が多いです。って。当たってますかね…?」


いや、もぅ!めちゃくちゃ当たってる!!


何なのその占い!


ちょっとはまりそう。


「恋人ないし片思い相手に振り回される一日。身も心もくたくたに疲れるでしょう。ですって」


読み上げて、瑠華はちらりと俺を見る。


あ~ないない!ってな具合で俺は慌てて手を振った。


大体、緑川が俺を好きかどうかも分からん。


あいつに振り回されても、俺があいつを振り回すことなんてねぇ!!


そうこう言っている間に、佐々木が出勤してきた。


「おはようございま~す。何話してるんですか?」


「占いの話です。佐々木さんはおとめ座でしたね」


乙女!!


佐々木が!!?


ってか、何で瑠華は佐々木の星座まで知ってる!


俺だけじゃなかったのね…ちょっとショック。


そんな風にうな垂れてるとデスクの上の電話が鳴った。





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