Fahrenheit -華氏-
人は変わるもの。
他人を信じられない。特に男を。
だけど変わらないものが存在した。
啓の笑顔。
啓の言葉。啓の温度。啓の香り。啓の―――……
いつの間にかあたしの中は啓でいっぱい。
彼のことを考える時間が増えて、彼ともっと一緒に居たいと思うようになった。
彼に抱きしめられると幸せで、彼にキスするとちょっとドキドキする。
彼の体温を感じると安心して―――
彼と一緒に居ると心地よい。
あたしの中を占める彼の割合がいつの間にかこんなにも大きくなっていた。
大好きよ。
啓。
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