月影
現役大学4年生。
すらりと伸びた手足と長身。
少しだけ癖のある髪が乗っかっているのは、二枚目の顔。
数年前に、街でスカウトされてから、モデルの仕事をやるようになった政宗は、本名が『伊達政宗』だったので、平成に生まれ変わった戦国武将、と呼ばれている。
確かに、時々テレビに映ってるところや、街中のポスターなんかを見たら、かっこいいとは思うけど。
「超のつくシスコンよ?あれ」
私が言うと、芽衣は目を大きく見開いた。
「深幸ってばわかってない!あの政宗様に溺愛されてるのに、なんでそんなこと言うかな!?」
「えー?だってうざいじゃん」
オレンジジュースを飲みながら言うと、芽衣は私の机をばんっと叩いた。
「贅沢!政宗様にあんだけ優しくしてもらっといて、うざいって!」
芽衣に圧倒されて、思わず身じろぐ。
「大体、この世に政宗様以上に素敵な男性なんていないわよ?」
うっとりとした表情でいう芽衣に、私は怪訝そうな眼差しを向けた。
すらりと伸びた手足と長身。
少しだけ癖のある髪が乗っかっているのは、二枚目の顔。
数年前に、街でスカウトされてから、モデルの仕事をやるようになった政宗は、本名が『伊達政宗』だったので、平成に生まれ変わった戦国武将、と呼ばれている。
確かに、時々テレビに映ってるところや、街中のポスターなんかを見たら、かっこいいとは思うけど。
「超のつくシスコンよ?あれ」
私が言うと、芽衣は目を大きく見開いた。
「深幸ってばわかってない!あの政宗様に溺愛されてるのに、なんでそんなこと言うかな!?」
「えー?だってうざいじゃん」
オレンジジュースを飲みながら言うと、芽衣は私の机をばんっと叩いた。
「贅沢!政宗様にあんだけ優しくしてもらっといて、うざいって!」
芽衣に圧倒されて、思わず身じろぐ。
「大体、この世に政宗様以上に素敵な男性なんていないわよ?」
うっとりとした表情でいう芽衣に、私は怪訝そうな眼差しを向けた。