月影
「ここなら大丈夫だろ。ちょっと待ってろ」
「うん」
関係者入り口から一緒に入り、途中の少し開けた場所でイスに座って政宗を待った。
以前、入り口で待っているときに、政宗のファンだという人たちに絡まれて、迷惑な思いをしたことがあり、ついてくるときは必ず、一般人が入れないところまで一緒に入れてもらっていた。
「あれ?深幸ちゃん?」
不意に声をかけられて、顔を上げる。
「あ、コウ」
立ち上がって軽く会釈をする。
「え?片倉さん、この子、誰っすか?」
コウの隣を歩いていた、深幸と同い年くらいの男の子がひょこっと顔をのぞかせる。
「うん?あぁ、この子は政宗の」
コウの言葉に、男の子はあぁ、と手をたたいた。
「うん」
関係者入り口から一緒に入り、途中の少し開けた場所でイスに座って政宗を待った。
以前、入り口で待っているときに、政宗のファンだという人たちに絡まれて、迷惑な思いをしたことがあり、ついてくるときは必ず、一般人が入れないところまで一緒に入れてもらっていた。
「あれ?深幸ちゃん?」
不意に声をかけられて、顔を上げる。
「あ、コウ」
立ち上がって軽く会釈をする。
「え?片倉さん、この子、誰っすか?」
コウの隣を歩いていた、深幸と同い年くらいの男の子がひょこっと顔をのぞかせる。
「うん?あぁ、この子は政宗の」
コウの言葉に、男の子はあぁ、と手をたたいた。