月影
玲子と一緒に、建物を出たところで、政宗と彼女を見かけた。
「あ、あの子」
玲子も気づいたみたいで、ふと、口を開いた。
「政宗の妹さん、だっけ?」
確認するように、玲子が呟く。
「あぁ、そうらしい」
そんなことを彼等が言っていたのを思い出しながら答えると、玲子は少しだけ、淋しそうな表情を浮かべた。
「幸姫の通ってた高校と、同じ学校みたい。制服が同じだもの」
俺は、そうか、と、呟いた。
「あ、あの子」
玲子も気づいたみたいで、ふと、口を開いた。
「政宗の妹さん、だっけ?」
確認するように、玲子が呟く。
「あぁ、そうらしい」
そんなことを彼等が言っていたのを思い出しながら答えると、玲子は少しだけ、淋しそうな表情を浮かべた。
「幸姫の通ってた高校と、同じ学校みたい。制服が同じだもの」
俺は、そうか、と、呟いた。