猫の手も借りたい
ゆずが雄大に撫でられて、ゴロゴロと喉を鳴らしている。気持ち良さそうだ。みかんが自分も撫でてほさそうに雄大の周りをうろちょろしている。
「お前が見つけた私のお父さんの日記。」
手に持っているその本を雄大に見せる。
「それが?」
「この日記に、あの4枚の写真に写ってる2人の正体のヒントが書いてあるかもしれん。だから、やめたんだ。私がいなかったらお前らどれかれ構わず捨てるだろ?」
みかんが私の膝に乗ってきた。撫でてくれと言わんばかりにお腹をおっぴろげている。