猫の手も借りたい
「お前、また女と遊んどるんや。」
「勝も女なんやろ?」
「泣きながら、助けて一代ちゃ~んって言うんやろ?気持ち悪いわ。」
「何や!別に良いやろ?あんたたちだって泣くやないの!」
「俺達は父ちゃんに怒られて泣くんよ!喧嘩で泣かへんわ。」
「せ、せやかて、ゆ、裕一君かて、一代ちゃんと口喧嘩してい、いっつも泣いてか、帰っとるし。」
「な!勝のくせに!女に守られるよりましやろ!このやろー!」
そう言いながら三人組の中で一番身長が高い裕一と呼ばれている子が、勝と呼ばれているもやしみたいな子に殴りかかりました。