猫の手も借りたい

勝も一言発してから黙り込んでいます。奇妙な沈黙が続きました。武志が口を開こうとしたとき、勝が近くにあった岩に座り

「こ、こっちで…話さへん?」

と武志に聞かれました。武志は首を縦に降り、彼の隣に座りました。そこは丁度木の影になっていて、夏の太陽から守ってくれました

また、沈黙が続きました。その空気を破ったのは勝が先でした。

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