AGEHA~恋するすべての女性へ~【短編】
「行ってきまーす!」

その声とほぼ同時に、ドアを開けた。

裕くんから、メールがきてた。


『マンションの北側の道路にいる。早く来てね♪』

北側ってどっち?

方向音痴な私には、"北側"っていうのが通じない。

だから、マンション周りをぐるっと回ってみることにした。


ちょうどそのとき、私のいる反対方向から、悲鳴が聞こえた。

「キャーッ!!人が…人が…!」

私は、そっちにいって、野次馬をしにいった。


そこには、私が見たこともない表情で、苦しんでいる裕くんがいた。


辺りは血まみれで、次々と人が集まってきた。


あぁ…。
なんで、裕くんは
こんなにも苦しんでいるの?
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