ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
「とりあえず、中に入れ。駿もあんまいじめんなよ。」

「はいはい。」

「お邪魔する。」

「男か!!」





いちいち突っ込んでくる、駿と呼ばれる若頭。





2人に案内されて入った広い和室。





まぁ、全部和室なんですけどね。





大広間っていうの?






「まぁ、座れ。」

「どうも。」

「胡座かよ…。」

「文句あるか!?」

「とりあえず、話だ。駿も優衣も一旦黙れ。」






呼び捨てかよ!?





と思ったけど、宇佐と呼ばれる男が殺気を放ったのでさすがに言うのはやめた。






「で、何から説明する?」

「なんであたし呼び出したの?つか、なんで連れてきたの?あ、その前にあんたらの自己紹介。」

「注文が多い奴だな…。俺は山寺駿。一応、若頭とかやってる。」

「俺は宇佐。名字じゃねぇぞ?名前が宇佐。」

「あたしのことは調べついてんでしょ?」

「まぁな。」

「じゃ、自己紹介しねぇ。」





冷静になって改めて見ると、やっぱり2人ともイケメン。





特に若頭の方はかなりの美形。






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