ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
そして、放課後がきた。




こいつらのせいで、物足りない1日だった…。





ちゃんとハルにも駿にも電話したし。






「じゃあ…始めますか?」

「お前、さらに増えたこの人数に勝てると思ってんのか?」

「……殺っちゃっていい?」






もともと弱いんだ。




いくら人数増えたって変わらねぇよ。






「あははは!!ねぇ、もう終わり?」

「お前…化け物か…?」

「先輩方が弱いだけだ。」





あんなにやる気満々だったくせに、もう全滅。





早すぎて笑える。






「ねぇ。」

「…なんだよ。」

「汐莉になに言ったの?」

「…。」

「何か言ったのは確実なんだ〜?」

「…。」

「じゃあいいよ。前いなかった人に聞くから。えっと…お前。いなかったよな?」





ゆっくり近付くと、起き上がって後ずさりしていく。





ひどくね?






「ねぇ、汐莉に何言ったの?」

「…し、知らねぇよ!」

「ふーん…。じゃ、次〜お前。」

「…知らねぇ…!」






前回いなかった人、誰に聞いても口割らない。




イライラしてきた…。





「知らねぇわけねぇだろ!!」





何が起こってるかわかんねぇ…。




あ…ヤバイ…。




頭が…キレそう。




爆発寸前…!







「優衣!」






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