ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
◎駿



優衣から電話があって、心配になって来てみた。




そしたら案の定、優衣はブチギレ寸前。




優衣が理性無くしたらマジであんな弱い奴ら死ぬって…。





しかも、意外な事実まで出てきやがった。






優衣が壊れるんじゃないかと思った。





けど、まぁ…。





終わりよければってやつだな。






つーか、優衣みたいなじゃじゃ馬と友達で居られんのは汐莉くらいだろ。





「優衣。俺帰るけど、優衣は?」

「連れて帰ってよ、若頭。あたし…お姉ちゃんとこ寄ってくから。」

「汐莉…。」

「…了解。おら、優衣。帰るぞ。」

「おぅ…。」






車に乗ってもまだ泣いてる優衣。





「最近よく泣くな?」

「うっせぇ!」





女の子らしくなったって言おうとしたのに。




これだよ。





「だって…駿と居るとなんか世界が違げぇんだ。今までより大切に思っちゃうんだ。」





これってツンデレか?




小悪魔か?





どっちでもいいけど、俺のツボ押さえてやがる…。





「優衣…お前…。」

「なんだよ。」

「なんでもねぇ。」





まぁ、多少振り回されるのも悪くはねぇか。





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