ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
「お前を呼び出したのは話があったから。ここに連れてきたのは話をするため。以上!!」

「ふざけんなよ?」

「マジだって。」





確かに質問には答えてるけどさ!?




ちゃんと補足しつつやれっつーの。






「話ってなんだよ?」

「簡単に言うと、ここに住んでもらう。」

「はぁ!?」





簡単に言いすぎだろ!?





さっぱりしすぎてて頭がついていかねぇ。






「今まではこの組には男しかいなかったんだよ。」

「はぁ…。」

「でも店の経営とかする上で女の意見を取り入れたい。」

「つまり…あたしにヤクザになれって?」

「違う。俺が聞いたことに答えてくれるだけでいい。」





いやいやいや。




だって住み込みってことだろ?






「両親に話さなきゃ。」

「一応、承諾はもらったけど…優衣からも電話するか?」

「いいです…。」





薄情な両親!!




これってほぼ決定じゃん。





あたし、どーする!?





< 11 / 374 >

この作品をシェア

pagetop