ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
「にしても…アイツはケンカの天才なんだな。」

「は?」

「考えてみろよ。あの両親がケンカの英才教育なんかするか?偶然が重なってああなったんだろうな。」

「楽しそうだな?」

「まぁな…。」






こんなに楽しみなことって久しぶりだ。





これからどうなるかな…。




その時、部屋の戸ががノックされた。





「入れ。」

「失礼します。」

「ハルか。どうした?」





コイツは期待の新人だ。





俺をかなり慕ってくれてるし、実力はかなりだ。






「風間組と林組、火野組の頭の皆さんが来てます。」

「マジか。部屋に通せ。」

「はい。」






風間組、林組、火野組とは俺達と同盟を結んでる組。




って、年が近くてケンカしたら仲良くなったかんじだ。





中心は俺達山寺組。




やりすぎを止めるのは風間組。




先陣をきるのは火野組。




情報を掴むのは林組。





そんな感じでうまく回ってる。






世間には『風林火山』なんて呼ばれてたりする。






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