ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
「若頭、アンタと裕吾が一緒にいるところ見たでしょ?」

「あぁ。でも、それって何か関係あんのか?」

「はぁ…。優衣達はただでさえ学生と社会人で…!!……やめた。自分で気づけ。」






汐莉が言いたいことが全然わかんねぇー。





午後からも粘ったけど結局、教えてくれなかった。






そして迎えの時間。




なんか…また車イヤになってきたなー…。






さて、今日は…。






校門のとこで待ってると、駿のじゃない黒い車が来た。






ハルだ!






「ハル!ただいま!」

「…なんか…テンションおかしい。」

「安心したんだよ…ハルで。」






そう、内心ホッとした。





あたしは最低だ。






「若と何かあることはわかってる。でも若の気持ちも考えてやれ。」

「わかんねぇよ!聞きたくても駿が話してくんねぇし!」






なんなんだよ、みんなして駿の気持ちって…。





あたしの気持ちはいいのかよ…!






「…もういい。誰にも相談しねぇから。」





そして、あたしは黙り込んだ。




こんなあたし、自分でも知らない。





だって昔はどんなに避けられても蔑まされても気にしないようにできた。




けど駿相手じゃ無理だ。





あたしにどうしろっていうんだよ!






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