ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
居間には駿、宇佐、宝、龍、八雲が居た。




全員集合かよ。





「よっ!何か龍達とは久しぶりだな!」

「優衣?よっ!じゃねぇだろ!?サボってんじゃねぇよ!汐莉まで巻き込んで…」

「はいはい。親父くせぇこと言うなよ、駿!」

「ごめん、若頭…。勢いに負けた…。」

「だろうな…。」






そんなことは置いといて。




本題だな。





「なぁ、宝。黒田智美のことで何か知らねぇか?」

「黒田って四天王の?」

「あぁ。あたしと汐莉、それ聞きにきたんだよ。」

「黒田なぁ…。誕生日とか血液型でええのん?」

「…殺っちゃっていい?」

「冗談やって!怒らんといて〜!」





宝はそう言ったあと、顎を手でおさえた。





「アイツ小さい嫌がらせみてぇなことばっかで自分のことは明かさねぇんだ。」

「小さい嫌がらせ?」

「雑魚をし向けてきたりとか他校の男子し向けてきたりとか。」

「へぇ。意外やなぁ!」

「ですよね?」





そう言った宝は本当に驚いた顔をしてた。




汐莉も同意してたし…。




どういうことだ?






「黒田はな、猪突猛進タイプなんや。雑魚し向ける前に自分から来るのが今までやってんけど…。」

「あたしも思いました。黒田は優衣タイプ。」

「あたしは猪突猛進じゃねぇ!」

「…だけどこのタイミングだと黒田がし向けた以外考えられない。」

「せやなぁ…。」





つーか弱点聞きにきたんだけど…。




話が深いとこに行くような…。






「良かったら最初から詳しく教えてくれへん?」

「わかった。よろしく、汐莉!」

「…了解。」





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