ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
それから汐莉は黒田とのことを最初から話した。





「なるほどなぁ。弱点ならすぐ教えられるで。せやけど、ええの?」

「は?」

「1人倒したら、もう戻られへんで?」

「あ…。」






そっか…。




そうだよな…。




四天王の1人なんだから当たり前だ。






「…ここまでされといてケンカから逃げたらただの臆病者だ。」

「さすが優衣ちゃん♪」





あたしだってプライドってのがある。





「さすが!男らしいよ、優衣!」

「汐莉もケンカ売ってんのか?」






とりあえず、黒田を殺っちゃう。






「で、弱点は?」

「黒田は動きが直線や。おまけにわかりやすい。四天王の中では一番弱いんとちゃう?」





ちっ…。




まぁ、あんなセコいことすんのは弱いからだな。






「あと…黒田がし向けたっぽいのは、多分他の四天王がし向けたことや。」

「なるほど…。うん、なんかわかりました。」






よし。




これで黒田と戦える…!





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