ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
「…じゃ、俺はちょっと出てくるわ。」

「駿だけか?どこ行くんだ?」

「ちょっとな。後始末。」

「ふーん?」





不思議そうな顔をした優衣。





まぁ、仕事で俺が1人で動くことはねぇからな。





けど、今から行くのは仕事の後始末じゃない。





俺自身の、後始末だ。






和服やスーツじゃ目立つから洋の私服。





歩きでいいか。







俺が向かったのは…新庄の学校。







「よぉ。サボリか?」

「なっ…!?若頭!?」






学校まで行く途中で、新庄が座り込んでタバコ吸ってた。





「普通になりてぇなら、タバコなんかダメだろ。」

「タバコだけは…やめられなかったんだよ…。」





取り出した携帯灰皿にタバコを入れた。




普通になりたいのは嘘じゃねぇみたいだな。







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