ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
ヤバいよ、楽しくなってきた。





「なぁ、黒田。あたしまだノーダメージなんだけど。」

「…。」

「殴ってみなよ、ねぇ。」

「むっかつく…!!」






あたしが挑発するたび、黒田は立ち上がる。





強いんだな…。





でも、もう終わりにする。







「先輩、戦ってくれてありがとうございました。」







そう言って、最後の一発を入れた。




黒田は気絶。






「お疲れ様。」

「汐莉…。」

「なかなかエグいね、アンタも。」

「ごめん…あたし…。」





なんか、終わったら怖くなってきた。





楽しくなってきた感覚が…怖い…。






「はぁ。別に良いんじゃない?こういう正々堂々としたタイマンは楽しんでも。」

「そ…うか。」

「仕方ないでしょ。ケンカはあんたの生きる道なんだから。」

「あたしは普通になるんだ!!」






そう言って、汐莉と笑いあった。





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