ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
「裕吾も吹っ切れたみたいね。」

「え!?裕吾なんか悩んでたのか!?」

「…。鈍感。」





はぁ!?




鈍感って…





「どういう意味だよ?」

「…ってか、バカ。」





でっかいため息をついてから、汐莉が教室に向かって歩き始めた。






「汐莉ー!」

「さっさと若頭に電話して帰りなさい。」





意味わかんねー!





とりあえずあたしは言われたとおり、駿に電話。






「もしもし、歩いて帰ってもいいよ?」

「ダメ。終わったのか?」

「あぁ。余裕で勝ち!」





電話の向こうで笑ってる駿。




どーせもう裕吾から聞いてるくせに。






「じゃ、迎えやるな。ってか俺が行こー。」

「マジ?まぁ、いいや。お願いします。」






駿、いっぱい考えててくれたくせに、





裕吾まで使って。




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