ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
ラブ的要素
◎駿



「…なぁ、宇佐よ。」

「なんだよ。」

「俺は…欲求不満なのか?」

「…は?」






優衣が黒田と決着をつけてはや二週間。




いたっていつもどおり。




いつもどおりじゃないのは俺だけ。





黒田とのタイマンを心配しながら待ってたとき。




前に優衣が誘拐されたことを思い出した。






それで思った。





優衣はまだ若い。




ある日いなくなるかもしれないって。





何故かそのとき怖くなって、いつか終わりが来るとしても俺は後悔したくない。




優衣に触りたいって。





…まぁ、優衣がどんなにいなくなりたいって言っても手放す気なんかないんだけど。







「…つまり?なんだかんだ理由をつけたけど、結局お前は欲求不満かってこと?」

「そう。」

「いや、考えなくてもそうだろ。」

「だよな。」






うん、俺欲求不満。




今まで平和ボケしすぎてたんだ。





まだ軽いキスひとつって。





ふざけてる。





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