ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
「駿?おせぇよ!」

「わりぃな。それよりお前、何道の真ん中で堂々とケンカしてんだよ!」

「だって、こいつらがかかって来たから。」

「へぇ?」






駿がナンパ男を見たら、ナンパ男たちは固まった。





どうやら駿は知ってたらしい。







「なんで…山寺組の若頭が!?」

「コイツ、俺の彼女なんだけど。」

「マジかよ…!?」

「おい、逃げるぞ!!」






ナンパ男たちは駿にビビって慌てて逃げていった。




ざまーみろ!






「おい、逃げるぞ!!」

「は!?お、おう!」







駿に手をひかれて走って逃げた。





しばらく走って、止まるとさすがに息切れてる。






「な…んで…逃げたんだ?」

「はぁ…バカか、お前は…!あんなとこで暴れたら警察来るだろ!」






…なるほど。




確かに。





あ…?





今気づいたんだけど…





今、この状態が手をつないでるってこと…なのか?






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