ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
でも…どこ行ったんだ?





優衣は運動神経だけは良いから、足もかなり速い。






多分…俺より…。







あぁー、もう!!






仕方ねぇ、汐莉だな…。






怒られる気がする…。







汐莉は高校生のくせに、俺の母親と同じような貫禄があるんだよな…。






頭のなかでブツブツ言いながら、汐莉に電話。






「デート中に、なんであたしに電話かけてんのよ。」

「わりぃ……じゃなくて、実はまぁ…色々あって優衣が逃走してよ…。」

「はぁ?色々?バカですか?」






高校生相手にビビってる。





マジ情けねぇけど、実際声聞けばわかるって。





コイツもヤクザなんじゃ…?





なんて思う声でキレてる。







「で、何があったの。」

「何って…まぁ…」






汐莉に順序良く説明。




だんだん鬼になってく美人。






「優衣は純粋。知ってるよね?」

「あぁ。」

「知ってんならミスったらダメでしょ!しかも思い出すのも遅い!!」







ごもっとも…。




それからしばらく汐莉の説教をうけた。







「で…優衣が行きそうな場所は?」

「知らない。」





マジかよ!!




死ぬほど使えない…。






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