ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
「今使えないとか思ったでしょ?」

「い、いや、別に…」

「違うわよ。優衣はバカだから行き先決めて走るわけないでしょ?ただがむしゃらに走ってるからどこ行ったかなんて推測出来ない。」






そういうこと…。





まぁ、確かに…。






「仕方ねぇ、山寺組使って…」

「やめてよ、街中物騒になるでしょ。」






山寺組が歩いても物騒にはならないだろ。




でも風林火山出てきたら確かに物騒。






「はぁ…。いい、若頭?まっすぐ歩いてみて。絶対優衣がどっかで現れるから。」

「んなわけねぇだろうが。」

「は?」

「…わかった。歩く。じゃぁな。」






急いで電話を切った。






…仕方ない。






まっすぐ…な。






言われたとおり、まっすぐ歩くことに決めた。





ほんとにこれで優衣に会えんのか…?







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