ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
◎優衣



「バカじゃねぇの?だから、ここはXを代入して…」

「こうか?」

「だから、違うって言ってんだろ!このバカ!」






これでバカ何って言われたの何回目だ?





殺っちゃっていい?






…無理だけど。







「なぁ、そんなにバカバカ言われてあたしが傷つくとか思わねぇの?」

「思わねぇ。つーか事実だから。仕方ない。」







真顔で言うなって…。






今はハルと数学の勉強。




意味が分からない。




そして、たぶん駿よりスパルタだと思われるハル。






「無理。もうダメ。パンクする。」

「お前の脳はしわ1つないんだろうな。」






ん?




褒められたら?






「要するにバカってことだ。」

「ハル、てめぇ!!」






厳しすぎる。




もう留年でもいいや…。





どうせ高校出たら働くし。





って言ったら駿に怒られるな。





やっぱ留年はしたくねぇし。







「やってやるよ!」

「やる気出たのか?ホント、お前を扱えるのは若だけだってつくづく思う。」







気合いを入れて、やってみようとしたとき。






「優衣、ハル、ちょっと来い。」

「駿?」

「はい。」






いきなり呼び出されて集まったのは駿の部屋。




風林火山も集合してる。







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