ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
◎駿



ギャーギャー言いながらハルに連れて行かれた優衣。






「どう考えたって優衣のわけねぇな。」

「なに言ってんだよ、宇佐。当たり前だろうが。俺の女を信じてねぇのか?」

「ははっ!失礼しました、若。」






組の奴らだって、優衣の名前が出て疑った奴は1人もいねぇ。




優衣はそういう人間だ。





「本題に戻るけど…俺達までが呼ばれた理由は?」

「宝はいつもどおり情報だ。龍と八雲は戦力…。」

「戦力?」

「青山会を…潰す。」

「なるほど。」

「殺れるんならなんでもいいよ。」






バックがあるのは解ってた。




今の山寺の勢いを裏切らせるほど影響力がある奴なのも。






まぁ…あいつらが高校生に操られたのは予想外だけどな。





「青山会は何でもアリや。人脈も広すぎる。…危険ランクは5段階中、3!」

「なんだ、3なの?」

「八雲…。」

「だって風林火山が全力出せば危険ランクなんて…意味ないじゃん?」






まぁ、な。




こいつらがいる限り、大丈夫だ。




あとはタイミング。




ただ、心配なのは…。






「今回動いたのは…どうやら青山奈津の独断みたいだ。」

「は?」





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