ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
坂下は、青山会の存在を知らなかった。




青山会全体で動いたなら、そんなことはまずない。




俺に…山寺にケンカを売るわけだから。






「優衣ちゃん…!!」

「そういうこと。」





名前を使われた優衣。




多分相手はこれで俺達が崩れるかを試した。




優衣は…狙われてる。





「学校では汐莉がいる。汐莉は戦闘派じゃねぇけど…。」

「ハルもいるしな。」

「でも…何があるかわからない。だから…いつでも動けるよう待機してくれねぇか?」






本当は俺が1人でやることだけど…。




プライドを捨てても優衣だけは守りたい。




どんなにダサくても。





優衣がいなくなる方が辛いことはわかってる。







「…わかった!」

「任せてや♪」

「まぁ、いいよ。」

「ありがとう…。」






何かあったときの連絡手段を確立させてから、解散した。






「なぁ駿。」

「なんだよ。」

「お前成長してるよ。」

「この年になってか?」

「バーカ…。」






宇佐もそれからすぐに部屋に戻った。






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